パパの出産立ち合い記

育休
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私が妻の出産に立ち会った時のお話をします。

ママ目線の出産に関する体験談やアドバイスなどはよく目にすると思いますが、パパって出産のときは「何をどうしたらいいの?」ということはなかなか出てきません。

妻が陣痛の痛みと戦い、第一子を出産した裏側で私がどう過ごしていたのか、実際に夫が出産の立会いでできることは何か、体験談をご紹介します。 

出産を控えているパパ達の参考になれば嬉しいです。

妻の里帰り

第一子の出産でしたし、妻の両親もご健在なので妻と相談して里帰り出産をすることになりました。  妻の実家は高速道路を利用して2時間ほどで行き来できます。

出産予定日の1か月半前に妻は実家へ里帰りをしました。

周りからは「一人暮らしを満喫できるね」と言われましたが、妻のご飯は食べれないわ、一人で食べるご飯は寂しいわ、妻と分担していた分の家事も自分がしなければならないわで、あまりうれしいものでもありませんでした。

陣痛よ早く来い

臨月に入ると、妻は徐々に散歩やストレッチ等で身体を動かし始めていました。私も散歩は好きだったので、毎日の歩数を競い合っていました。運動を増やし始めると妻のお腹が張る頻度も徐々に増えてきているようでした。

正期産となる37週に入ってからは本格的に陣痛を促すためにあれやこれやと試していたようです。  毎日の歩数も1万歩を超えるようになり、なかなか妻に勝つことができなくなっていました。

妻の周りで最近出産した友達や親戚は、第一子でも予定日より早く、その上かなりの安産だったらしく、妻も同じように予定日の2週間前くらいにスルッと産むことを目標に頑張っていたようです。

予定日が近づくにつれてお腹が張る頻度も徐々に増え、私自身も夜中にスマホが鳴っても起きれるように、マナーモードを解除、音量はMAXにして寝ていました。

しかし、予定日3日前の検診ではまだまだ降りてきていないと言われ、妻はかなり落ち込んでいたようです。

予定日の前日になるとおしるしがあり、股関節や骨盤あたりに圧迫感のような痛みが出始めたらしく、いよいよかとドキドキしながら連絡を待っていました。

そして予定日、呼び出しはなく朝を迎えました。日中も少しお腹が張ってはいたようですが陣痛につながるようなものは無く、夜を迎えました。

またも夜中の呼び出しは無く、予定日翌日の朝、LINEで妻から「夜中から前駆陣痛が始まっている」と連絡が入っていましたが、まだ本陣痛ではないため仕事に行き、ドキドキしながら呼び出しを待っていましたが、経過報告のみで定時を迎えました。引き続き、前駆陣痛は続いているようです。

ついに来た本陣痛からの午後休

里帰り先の病院はまだ感染症予防の観点から、家族の立ち合いは1名のみ、分娩室へ入れるのは出産の直前からで、それまでは病院内にすら入ることができません。

事前に妻や助産師さんと相談して、陣痛の進み具合を見ながら、遅くとも出産の3時間前くらいに連絡してもらい、私が病院へ向かう計画としていました。

予定日2日後に日付が変わってからも前駆陣痛が続いており、私はドキドキしながら、夜中も何度か目覚める度にスマホを確認して、寝るに寝れませんでした。

そして5時ごろ、ついに本陣痛が始まり、妻は病院へ。妻からは「まだすぐ産まれないから仕事に行って、定時後に来て」とのこと。一応会社に行きましたが、仕事が手につくわけありません。

そんなこんなしていたら、10時ごろに「陣痛が順調に進んでいるから夕方までには産まれるかも」と連絡が。すぐ上司へ11時からの時間休を申請(予め今日明日中に産まれるかもと伝えていたのですんなり帰らせてくれました)。11時になったらダッシュで病院へ向かいました。

駐車場で5時間

13時頃に病院の駐車場に到着。車の中で陣痛の合間に送られてくる妻からのLINEで状況を伝えてもらいながら待っていましたが、前々日から前駆陣痛による寝不足で妻の体力も落ちており、なかなか進んでいない様子でした。

そして15時頃に促進剤を使うとの連絡が。その時の妻の選択肢としては、いったん休んで翌日仕切り直すか、陣痛の促進剤を投与して頑張って出産するかの2択があったそうですが、妻はその日に産むと決心したようです。

促進剤を使うとの連絡から、妻の連絡は途絶えました。病院側には私の電話番号を伝えているので緊急事態には連絡は来ますが、促進剤の投与が始まって2時間が経とうとしており、さすがに心配になったため、病院へ直接電話すると「個人情報なので、奥様から折り返しお電話してもらいます」とのことで、すぐ妻のスマホから電話がかかってきました。

電話口の相手は助産師さん、「促進剤を投与したが、なかなか進んでいない。もう少し進んだら旦那さんを呼びます」とのこと。

ひとまず生きていることに安堵し、心配していた妻の両親へも連絡、呼ばれるのをさらに待つことにしました。

電話からさらに1時間後、私が病院に到着してからは5時間後、ついに分娩室へ呼ばれました。

いざ分娩室へ

18時過ぎ、妻から着信があり、電話口の助産師さんが「そろそろ来てください」と連絡がありました。病院の診察時間は終わっていたため、裏口から院内へ。ナースステーションで体温を測って、名前等を記入して分娩室へ入りました。

分娩室の前まで行くと、中から妻のうめき声が。ドキドキしながら分娩室へ入ると、大きな分娩台の上に横向きに寝て陣痛の痛みに必死で耐えている妻の姿がありました。すぐ隣には点滴や心電図等の機械があり、物々しい雰囲気に圧倒されました。

恐る恐る妻の顔が見える位置に移動して、声を掛けながら手を握りました。その間にも陣痛の波は絶えず押し寄せます。その度に妻は、息を止めないように赤ちゃんへ最後まで酸素を送れるように声をあげながら激痛に耐えていました。私はただただ手を握って見ているしかできません。

途中、横向きに寝ている妻の背中側の助産師さんからに呼ばれ、背中側に回ると「片手で腰をさすりながら、もう片方の手でお尻を押してあげてください」と指示されるがままに腰をさすり、グーにした拳で尾てい骨の下あたりを押さえました。

陣痛の波の合間に妻の手が私の腕に伸びてきて、「ここ!」と押す位置の微調整が入りました。力加減も「強く!」と要望があったので、脚を開いて腰を入れて全力で押しました。

数度目の陣痛の波が来たとき、「パンッ!」という音と共にお尻を押していた拳に風船が割れるような衝撃が伝わってきました。私がびっくりしていると、ヘトヘトの妻から冷静に「破水したわ」と言われ、思いがけず破水の衝撃を味わうこととなりました。

破水をしたらすぐ産まれると思い込んでいましたが、そこからさらに1時間が経過。お腹の赤ちゃんの心拍は助産師さんも驚くほど元気だそうですが、なかなか降りてきてくれません。

やっと髪の毛が見え始めたころに、助産師さんから「鉗子分娩で取り上げてもいいですか」と打診され、妻も承諾していたので、お願いしました。

先生と助産師さんがフェイスガードやガウンを装着し、いよいよ取り上げる準備を始めました。時計は20時を回っていました。

ついに

担当の先生と助産師さんが準備を終えた頃、別の助産師さん2人と医院長先生も来られて、総勢5人体制となりました。

妻は仰向けになり、フル装備の担当先生と助産師さんが赤ちゃんを取り上げる体勢、別の助産師さん2人は両サイドから妻の脚を固定、医院長先生はお腹を押すために台に上ってその時を待ちます。

私は妻の身体が反らないように片手で妻の頭を支え、もう片方で動画撮影できるようにスマホを構えました(事前に妻と相談して動画は撮る予定にしていました)。

まず担当先生が会陰切開を行いました。

「切るよ!」の声かけの後に「バツンッ!!」と何かを切った音が聞こえました。

後から妻に聞くと、全く切開の痛みはなかったそうです。

そして陣痛の波に合わせて妻は息を止めていきみ、上から医院長先生がお腹を押し、赤ちゃんが降りてきたところで、下から担当先生が鉗子を突っ込んで赤ちゃんを引っ張り出しました。

赤ちゃんが出てきましたが、すぐ鳴き声は聞こえず、助産師さんが赤ちゃんの口の中の羊水等を吸い取る音が聞こえたと思ったら、「おぎゃ!」と産声が聞こえ始めました。

動画を見返すと、先生と助産師さんの素早い連携で吸引をしていて、産声が聞こえるまではほんの一瞬の間でしたが、その時は産声が聞こえるまでものすごく長く感じ、ドキドキして血の気が引いた覚えがあります。

赤ちゃんが「ぎゃーぎゃー」泣きながら羊水を拭き取られ、状態のチェックやバンドを脚に巻いてもらっているのを、声も出ないほどヘトヘトになった妻と感極まって涙目の私で見ながら、自分が父になった実感はないものの、我が子を見ながら不思議な気持ちになっていました。

時計が22時を回ったころ、処置が終わった妻と病室に戻ると新生児ベッドに乗って赤ちゃんもやってきました。

ほんの一瞬だけ家族3人の時間を過ごし、その日は妻の実家へ帰宅して長くて一生忘れることのない一日が終わりました。

最後に

出産の立ち合いを経験してまず思ったのが、「母ってすごいな」ということです。

小学生みたいな感想で申し訳ないですが、赤ちゃんがお腹の中にいるときは10kg近い重量を抱えて生活し、男性では耐えられないと言われている陣痛に12時間以上耐え、最後は交通事故に遭うのと同じレベルまで身体がボロボロになりながら出産する。世の中のお母さま方には本当に頭が上がりません。

妻にはもちろんのこと、自分の母親にも、こんな風になりながら自分を生んでくれたと思うと、感謝の気持ちがより強くなりました。

世の中のパパになる予定の人たちには、是非とも出産に立ち会っていただきたいなと思います。

余程冷たい人ではない限り、きっと人生観がガラッと変わるはずです。

パパになる予定の人たちの参考になれば嬉しいです。

産後の手続きやイベントについてもお話していますので、興味があればご覧ください。

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