2024年に入ってすぐ、石川県能登半島でM7.6の地震が起きました。
ちょうど帰省して家族でテレビを見ていると、画面が急に切り替わって緊急地震速報とともに石川県の定点カメラで揺れている様子が映し出されました。
そしてすぐ津波警報が発令して、アナウンサーの方が「命を最優先に直ちに避難してください」と呼びかけていたのを覚えています。
4月に入ってからは豊後水道でM6.6の地震が発生し、我が家でも緊急地震速報のアラームとともに大きな揺れを感じました。
西日本に住んでいる方だったら「南海トラフ地震」が頭によぎったと思います。
もし巨大地震が発生して避難が必要となったとき、赤ちゃんを抱えてすぐに避難できる準備はできていますか?
もしもの時の防災リュックについて、我が家の準備も例に上げながらお話していきます。
防災リュックの準備をしようと思っているパパママの参考になれば嬉しいです。
非常用持ち出し袋
いきなり非常用持ち出し袋を準備しましょうと言われても何を入れて良いのか分かりません。
首相官邸のホームページにチェックリストがありますので、持ち出し袋の中身はこのチェックリストを参考にしてみてください。
非常用持ち出し袋は両手が塞がらないリュックにしておきましょう。
大人だけであれば最低限の水や食料があれば2,3日どうにかなりますが、赤ちゃんはそうは行きません。
ミルクやおむつセットは確実に準備しておいてください。
ミルクを作るための水は、軟水であればミネラルウォーターでも問題ないらしいですが、心配な方は赤ちゃん用の純水も入れておきましょう。
避難先でお湯が使えないことも想定して、液体ミルクも何本か用意しておきましょう。
非常用持ち出し袋を持って第1次避難へ
巨大地震の後、まずは安全な避難所へ避難しましょう。
これを第1次避難と言うそうです。
地震直後で外の様子も良くわからない中、無事に避難所へたどり着くために、荷物は必要最小限で両手が空くリュックで持ち出しましょう。
赤ちゃんの抱っこも両手が塞がらないように抱っこ紐を使いましょう。
ベビーカーは道路の状況が分かりませんので家に置いて行くのが無難です。
自宅の近所の避難所は地域のハザードマップ等で確認しておいて、もしものときでも慌てず避難ができるようにしておきましょう。
外出時の被災も想定しておく
地震が起きたときに必ずしも自宅にいるとは限りません。
公園に遊びに行っていたり、買い物に行っていたりと外に出ている可能性も高いです。
そんな時のために、車にも赤ちゃん用のものは備えておきましょう。
散歩のときに毎回荷物を持って出るのは大変ですが、車の中に入れておくのはできると思います。
車に乗るときに赤ちゃん用品をまとめたものを毎回持ち込むのでも構いません。
備えあれば憂いなしです。
家の中には備蓄品の備えも!
非常用持ち出し袋は第1次避難で、安全な避難所へ緊急で向かうために最低限の物だけを入れて行きます。
そのまま避難所でずっと過ごさなければいけない人もいれば、家の安全が確認できて自宅へ帰る人もいます。
ここからは避難所から自宅へ帰ってきてからのことを考えていきます。
第2次避難は自宅
地震後に安全が確認できて自宅へ帰ることを第2次避難と言います。
しかし、電気や水は復旧していませんし、近隣のスーパーもまだまだ再開していないでしょう。
そんな時のために、自宅には非常用持ち出し袋とは別に「備蓄品」も置いておく必要があります。
何日分?何が必要?
チェックリストにも有るように、3日〜1週間分の食料や水は確保しておきたいところです。
停電していることを考えると、懐中電灯や予備の電池は必須です。
自宅でお湯を沸かせるようにカセットコンロとボンベもあると良いでしょう。
水も断水している可能性が高いのでトイレも使えません。簡易式トイレの準備も忘れずに。
トイレットペーパーやティッシュ、ゴミ袋のような日用品も無くならないように少し余裕を持って買い足すように心がけましょう。
赤ちゃん用
赤ちゃん用には持ち出し袋と同じく、おむつセットやミルクは必須です。
おむつやミルクを1週間分は余裕を持って自宅に置いておきましょう。
水は軟水のミネラルウォーターか赤ちゃんの純水を大人と同じく3日〜1週間分は確保しておきます。
暑い季節であれば、水分補給のための赤ちゃん用の麦茶やジュースもあれば安心です。
離乳食がメインとなっているのであれば、レトルトの離乳食やおやつも必要となります。
停電・断水している中で、赤ちゃんと1週間過ごすことを想定した準備をしておきましょう。
最悪の場合は第3次避難も
自宅に帰れたのも束の間、余震で倒壊リスクが高まったり、近隣で火災が起きたりした場合には再び避難所へ避難しなければなりません。
1度家に帰れている場合は、救援物資が遅延する可能性も考慮して、家の備蓄品も持っていきましょう。
非常用持ち出し袋では入り切らない可能性もありますので、道路状況にもよりますが、キャリーケースを利用するのも良いかもしれません。
この際も食料や水は3日分は必要と言われています。
もちろん、子どものおむつやミルクも余裕を持って準備しなくてはいけません。
ニュースで見たこと有ると思いますが、避難所では広い体育館を細かく区切って家族ごとにスペースを割り振っています。
赤ちゃんが泣き出すと、隣のスペースだけでなく体育館全体に響いてしまいます。
そういった事を気にして、熊本地震では車中泊をする人も多かったそうです。
様々な可能性を考慮して、備蓄品を含めた余裕のある備えをしておきましょう。
我が家の非常用持ち出し袋
我が家には非常用持ち出し袋を2つ用意しています。
1つは結婚式のカタログギフトの引き出物から選んだもの。
もう1つは自分でネットから一式を購入したものです。
そして保存食としてアルファ米のセットを追加で購入しました。
① 最優先の持ち出し袋
カタログギフトから選んだ物には次の防災セットが入っていました。
- 保存水(500mL✕1本)
- 食料(缶詰、乾パン)
- 非常用給水バッグ(3L)
- 携帯トイレ
- 懐中電灯
- ウェットタオル、ウェットティッシュ、ポケットティッシュ
- ブルーシート、アルミブランケット、ラップ
- 絆創膏
- 軍手
- マスク
- ホイッスル
水や食料は大人1人分でも少し足りませんが、足りない分はもう1つの持ち出し袋で補っています。
元から入っていたセットに加えたのが次のものです。
- 水(ミネラルウォーター、赤ちゃん用純水)
- 液体ミルク(ほほえみ らくらくミルク)、アタッチメント
- おむつ、おしり拭き、ゴミ袋
- ドライシャンプー、消毒用アルコール
- モバイルバッテリー
こちらの持ち出し袋は有事の際に子どもと夫婦どちらかが逃げるときに、第一に持って出るセットです。
子どもに必要なミルクとおむつ、大人は最低限の水と食料を入れています。(見直してみたら食料が少なすぎるので後で追加しておきます。)
現在、私は仕事復帰して妻は引き続き育休中ですので、日中に地震が起きた場合にはこれらの荷物を持って妻が避難します。
私が自宅にいた場合や、後から避難所へ合流する際には次の追加購入した持ち出し袋を持っていきます。
② サブ持ち出し袋
中身は次の1人用の数となっています。
なかなかのお値段しただけあって、かなり充実したセットとなっています。
1人用のセットではまだリュックに余裕があるので、追加のミルクやおむつを入れています。
また追加で購入したアルファ米のセットもいくつかリュックに入れています。
①と合わせれば大人2人と子ども1人で2,3日はどうにかできるかなといったイメージです。
③ 備蓄品
最後に自宅においている備蓄品です。
- 食料(アルファ米、カップ麺、プロテインバー)
- 水(2L✕9本、500mL✕6本)
- カセットコンロ、ガスボンベ
- 懐中電灯、乾電池
- 簡易トイレ(50回分)
- 粉ミルク
- おむつ、おしり拭き
- ゴミ袋、ティッシュ、トイレットペーパー、ウェットティッシュ
食料や水はたまに消費してしまうので、都度買い足しています。
簡易トイレはこの記事を書くため、防災について改めて調べていて、必要だと思い買いました。
粉ミルクやおむつ、日用品関係はゼロになる前に余裕を持って買い足すようにしています。
普段使っているものは、わざわざ備蓄品としてしまっておくよりも、ストックに余裕を持つくらいで十分です。
もし近隣火災などで第3次避難が必要になった場合は、非常用持ち出し袋に加えてキャリーケース等にも備蓄品を詰め込んで逃げます。
最後に
もしもの時の非常用持ち出し袋や備蓄品についてお話しました。
四国に住んでいる身からすると、最近の地震の多さから南海トラフ地震が間近に迫っているような気がして恐怖を感じています。
大人だけならどうにでもなりますが、赤ちゃんや子どもがいる家庭ではしっかり備えておかないと非常に危険です。
避難所の救援物資にミルクやおむつもあるかもしれませんが、地域によっては道路が通れずに救援物資が届かないなんてこともニュースで見ました。
自分自身の空腹はいくらでも耐えれるかもしれませんが、我が子がお腹を空かせている姿なんて親として耐えられません。
もしもの時なんて来ないことが一番幸せですが、子どもの命を守るために、今一度持ち出し袋や備蓄品を見直してみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になれば嬉しいです。