バースプランと言えば、出産を控えた妊婦さんから病院側へ分娩方法・陣痛時の過ごし方・してほしくないこと等の希望を伝えるために使用されています。
今回は出産が間近に迫ったパパが、いざという時にどたばた焦らなくて済むように、事前に決めておいた方が良い”パパのバースプラン”についてお話します。
産後の手続きについて書いている記事がありますので、そちらも読んでいただき、産後のプランも立てていただければと思います。
出産を控えているパパ達の参考になれば嬉しいです。
パパのバースプラン
私たちが決めたことは大まかに次の4つです。
- 陣痛が始まった時は誰から連絡をもらうか
- どんなタイミングで病院に駆けつけるか
- 出産に立ち会うのか
- 出産時、動画を撮るか
実際のところ、計画分娩じゃない限り思い通りに行かないと思いますが、ある程度のことを決めていればいざというときに慌てることも少なくなるでしょう。
平日の昼間・夜・休日の3パターンくらいで奥さんに陣痛が来たときのことをシミュレーションしておくと安心です。
陣痛が始まった時の連絡
出産の始まりの多くは陣痛からだと思います。先に破水するパターンもありますが、その場合はすぐ病院に連絡した上で、自分にも連絡してもらいましょう。
最初は不規則に来ていた陣痛が、徐々に一定間隔になり、30分・20分・10分と間隔が狭まっていきます。初産婦だと間隔がおおよそ10分を切ったら病院へ向かい始めると思います。
(妊婦さんの状態や病院の方針、病院までの距離によって異なりますので、早めに病院には連絡しておきましょう。)
病院に行っても初産の場合はすぐ産まれることもないので、旦那さんはまだ慌てて病院へ駆けつける必要はありません。
多くの場合は奥さんからLINEで連絡を入れておいて、旦那さんはいよいよかと心の準備を始める段階です。(飛行機で行き来するような距離でしたら、旦那さんは飛行機を押さえましょう。)
私の場合は、車で2時間(高速道路)の距離でしたので、妻か義母からLINEで連絡をもらって心の準備をするようにしていました。
また、仕事中はなかなかLINEが見れないタイミングもありますので、緊急事態でLINEの応答がない時は社用携帯に連絡してもらうようにしていました。
病院に駆けつけるタイミング
奥さんから陣痛の連絡が来ました。さて、あなたはどのタイミングで病院へ向かいますか?
本陣痛の間隔が10分を切ってから出産までは、初産婦で10~12時間、経産婦で4~6時間と言われています。
その間、奥さんは定期的に押し寄せる陣痛の激痛に耐え続けていますので、すぐ駆けつけて側にいるだけでも心強いと思います。
奥さんの実家まで電車ですぐの人もいれば、飛行機や新幹線で向かう人もいるでしょう。
私の知り合いの初産婦さんは、予定日の2週間前の早朝に破水が来て、破水から6時間後には出産していました。
旦那さんは出張の予定をキャンセルして、飛行機ですぐ向かいましたが、空の上にいる頃に赤ちゃんが産まれていたそうです。
また、病院によっては感染症予防の観点から、家族だとしても出産直前まで入れない場合もあります。事前に病院には確認しておきましょう。
私の場合、里帰り先の病院まで車で2時間の距離ですぐ駆けつけられるのですが、病院へ入れるのは出産の直前でした。
そのため、陣痛の進み具合を助産師さんに判断してもらい、出産の3時間くらい前に向かうような計画にしていました。
出産に立ち会うのか
出産の立ち会いをするしないは人によってはっきりと分かれるでしょう。血を見るのが苦手、陣痛に耐える妻の姿を見れない、物々しい雰囲気に耐えられないという旦那さんはいると思います。
ネットで出産の体験談を探してみると、「途中で旦那さんの気分が悪くなって退出していった」「血を見て旦那さんが倒れて大変だった」といったものを見たことがあります。
私自身、壮絶な出産を目の当たりにして、ガラッと価値観が変わったとともに、全てのママたちに頭が上がらなくなりました。
それを踏まえて、よっぽどのことがない限りは出産に立ち会ってもらいたいと思っています。
また追い打ちをかけるようですが、会社の先輩や上司から「出産時のことは一生言われ続けるから気を付けてね」とアドバイスをいただきました。これ以上、言及は控えておきます。
生理的にどうしても難しいという旦那さん以外はどうにか頑張っていただければと思います。
出産時、動画を撮るのか
こちらは出産に立ち会うことが前提の項目となります。
出産シーンは一生に何度もあるものではありません。産まれてくる子にとっては一生にたった一度の事です。
動画に収めておけば、パパとママにとってかけがえのない思い出になるはずですし、いつか子どもが大きくなって、こうやって産まれてきたんだよと見せてあげることもできます。
しかし、旦那さんの独断で撮り始めるのはご法度です。
出産の瞬間ということは、長時間に渡る陣痛の激痛との闘いの最後の最後で、相当疲弊してしまっています。そんな姿を撮られたくない奥さんも必ずいます。
また私の妻に起きたことですが、出産後1,2週間は録画した映像を見ようとすると、その時の陣痛の辛さを思い出してしまい、泣きそうになったり動悸がしたりしていましたので、撮影後も注意が必要です。
奥さんとしっかり話し合った上で、撮影するのかどうか決めていただければと思います。
まとめ
今回はパパが決めておくべきバースプランをご紹介しました。
私は事前に決めておいたことで、出産当日はあまり慌てることなく対応できました。人それぞれ考え方は違いますので、ママと相談して決めて行ってください。
- 陣痛が始まったら:妻 or 義母からLINE、緊急時は社用携帯
- 病院に駆けつけるタイミング:直前まで病院に入れないため、出産予測の1時間前に到着
- 出産立ち会い:大事な瞬間は一緒にいたかったので、立ち会う
- 出産の動画:残しておきたかったため、撮影する
出産の時のママは身体的にも精神的にも大変な状況にあります。一番の味方であるパパがどれだけ支えられるかで、出産の辛さも大きく変わってきます。
今後一生、出産時のことを感謝してもらえるのか愚痴られるのか、大きな分岐点です。
少しでもパパ達の参考になれば嬉しいです。