男性育休のメリット&デメリット10選

育休
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日本の男性育児休業の取得率は、2022年の法改正から改善傾向にありますが、先進国の中では低水準となっています。

男性しかいない職場で最も若手の私が、職場で初めて男性育休を取り、現在は仕事に復帰しています。

そんな私が思う育休のメリット6つとデメリット4つの合わせて10選をつらつらと書き連ねていきます。

大前提として、私は男性育休のデメリットを帳消しにするくらいメリットがあり、取得するべきだと思っています。

しかし人それぞれメリットデメリットの度合いは違いますので、記事を読んでいただき、少しでも育休取得への参考にしていただけたら嬉しいです。

メリット

それではまずはメリットを6つ挙げていきます。

子どもと過ごせる

まずは何より、産まれたばかりの我が子と過ごす時間が手に入ることです。

赤ちゃんの成長速度は早いと言いますが、生後3ヶ月で身長は約1.3倍に、体重は約2倍に成長します。

生後間もない頃は1日中寝ていたのも、目を覚ます時間が伸びてきて、声や音に反応してキョロキョロ、視力も上がってきて人の顔をじーっと、たまにニコッと、徐々に「アー、ウー」と声が出るように。

これらは全てほんの3ヶ月の内に起きる出来事です。

半年頃までには首が座って、寝返りできるようにになります。

一生懸命寝返りをしようとする後ろ姿、寝返りできて正面からパパやママの姿を見た時の笑顔は格別です。

そんな成長を24時間見ることができるのは育休の最大のメリットでしょう。

ママの負担を減らせる

次のメリットがママの負担を減らせることです。

産後の身体は「交通事故に遭ったくらいのダメージを負っている」というのはよく聞く話です。

そんな状態で休む暇も無く、育児が始まります。

里帰りをしていれば実家の両親のサポートがありますが、それでも夜泣きや産後の痛みで常に寝不足状態です。

多くの場合、産後1,2ヶ月したら自宅に帰ってくると思いますが、そこからは育児に加えて家事の負担ものしかかってきます。

第二子以降の場合だと、第一子の保育園等があるので里帰りせず、まともに回復していない状態で2人の育児が始まります。

そんな時にパパが育休を取ってくれて、「育児と家事を分担してくれれば」どれだけママの負担が減るでしょうか。

やるかやらないかで、その後の夫婦仲にもクリティカルに影響することは言うまでもありません。

ママの体調とその後の長い人生におけるパパの立場、その両方を補えるのは大きなメリットではないでしょうか。

育児&家事スキルが身に付く

上記で挙げたように、ママの負担を軽減するためにパパが育児や家事を頑張れば頑張るほど、そのスキルを身につけることができます。

おむつ交換・ミルク・沐浴は最低限ワンオペできるようになった上で、料理・洗濯・掃除 etc・・・の家事スキルもママがいなくてもこなせるようになれれば最高です。

ちなみに私は料理はからっきしで、洗濯と掃除を頑張りました・・・。

以前、テレビ番組で放送作家でタレントの野々村由紀子さんが家事リスト162項目を挙げていました。

検索すると番組HPにリストが載っていたので、ぜひ世のパパたちはそのリストを毎日見えるところに貼っておきましょう。

育休が終わっても培った育児&家事スキルは無駄になりません。

自分が経験したからこそ、「これやっておけば掃除や片付けが楽になるよな」と気がつくこともできます。

育休が終わり仕事で疲れているとは思いますが、もう一歩だけ育児と家事に踏み込んで動いてみてください。

きっとパパの株が爆上がりになるはずです。

仕事のストレスから解放される

仕事が大好きで、仕事に行けないことがストレスだと言う人は稀有だと思います。

多くの人は仕事に対して何らかのストレスを感じています。

育休は「育児」するための休業ですので、休日ではありませんが、大多数にとって、「仕事に行かなくて良い」というのは心に羽が生えたかのような開放感があるでしょう。

日曜日にサザエさんを観て、憂鬱になる必要もありません。

もちろん、仕事がない分は育児や家事等、家族のために頑張らなければなりません。

私自身、育休中は寝不足でしたが、仕事に行っていた時よりもお肌の調子が良く、出来物も綺麗に治りました。

新生児のパパ世代は、絶賛ストレス社会で揉まれまくっている世代でしょうから、育休中に心身の調子を整えておくのも大事なことだと思います。

平日に出掛けられる

普段仕事をしている方だと、休みは土日祝、長期休みとなるとお正月やGW等の年に数回の連休しかありません。

しかし連休中はみんな同じように休みですので、どこも人でいっぱい

育休であれば何もない平日の人の少ない日にお出かけすることができます。

月齢の低い赤ちゃんではなかなか長時間外に出るのはしんどいと思います。

我が家では週に1度、夫婦それぞれが1人で出掛けられる日を設定して、ショッピングやカラオケ等、平日を満喫してリフレッシュできる時間を作っていました。

「育休中に一人で遊びに行くなんて!」っと思われる方もいるかもしれませんが、夫婦揃ってずっと家の中にいるだけだと、不満はありませんがストレスは溜まっていきます。

仕事復帰した現在は、2週に1度くらいの頻度に減ってしまいましたが、妻が出掛ける日を設定して、1人でしか行けないマッサージやカラオケ等、リフレッシュしてもらっています。

また娯楽施設以外にも、平日にしか行けないところもあります。

それは何かというと、保育園の見学です。

どちらかが専業主婦(夫)でしたらまだ見学に行く必要はありませんが、我が家は共働きの予定ですので、妻の育休が終わる時期から保育園に入園します。

土曜保育をしているところもありますが、1番園児の多い平日に見学した方がありのままを見ることができます。

子どもが1日の大半を過ごす場所になりますので、夫婦で一緒に見学に行っておいて、少しでも疑問や不安があれば先生に確認しておきましょう。

価値観が変わる

これまでは1日のほとんどを仕事に費やして来ましたが、育休中は家族とだけの時間を過ごすことができ、自分を見つめ直すことができます。

「自分が大事にしている価値観は何だろうか」

「10年後、20年後にどんな人になっていたいのか」

「価値観や目標に向かうために動けているのか」

何だか社内研修や自己啓発セミナーに出てきそうなワードですが、ゆっくりと自分を見つめ直すことができました。

その際に参考にしたのが、「メンタリストDaiGoさんの超客観術」と「リベ大両学長の本当の自由を手に入れるお金の大学」です。

お二人とも動画配信もされていて以前から観ていましたし、本も購入していましたが、育休中にやっと本腰を入れて動き始めることができました。

育休は育児と家事がメインですので、自分のことばかりやってしまうと本末転倒ですが、将来に何かしら不安を感じている人、少しでも自分を変えたい人はお二人の動画や本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

デメリット

さて、ここからは育休を取る上で私がデメリットだと思うことを4つほど書き連ねていきます。

仕事の引き継ぎ

週休2日制で平日は毎日行っていた業務が、自分が急に長期間休むと滞ってしまい、取引先や上司・同僚に迷惑がかかってしまいます。

下手したら会社にも大きな不利益が生じてしまうかもしれません。

育休中はちょうど繁忙期と重なってしまう場合もあるでしょう。

周りにも会社にも迷惑をかけないためにも、少なくとも数ヶ月前には上司に育休の意思があることを伝えて、自分がいない間の業務をしっかりと引き継いでおく必要があります。

ちなみに私は妊娠2ヶ月ごろに、上司へ妻の妊娠と育休をいつからいつまで取るか伝えて準備を始めました。

育休は国が定める制度ですので、会社としても育休を拒否することはできませんし、最大限のサポートをしなければいけません。

上司が有能な方でしたら、業務負担をうまく調整してくれるかもしれませんが、基本的には自分で仕事の調整や引き継ぎをしておかなければならないでしょう。

普段の業務に加えて引き継ぎ準備はかなり苦労すると思いますが、可愛い赤ちゃんとの育休が待っていますので、頑張りましょう。

私個人の意見ですが、「会社に迷惑をかけるから育休が取れない」と言っている人は、「赤ちゃんとママには迷惑をかけてもいい」と思っているようにしか聞こえず、家族よりも会社の方が大切としか捉えられません。

仕事のせいで育休を諦めかけている方は、自分にとって何が大切なのかもよく考えてみてください。

収入が無い

これは生活にかなり影響してきますので、覚えておいてください。

育休中は仕事を休んでいるので、会社からの給料はもちろん入ってきません。

育休に入って最初の給料日には前月働いた分の給料は入ってきますので、しんどいのは2ヶ月目からです。

育休を1ヶ月だけ取った方でも同様に仕事を復帰した月の給料もほぼゼロでしょう。

「そのために育児休業給付金があるじゃないか」と思われるかもしれませんが、給付金が初めて振り込まれるのは、多少前後ありますが育休に入って約4ヶ月後とかになります。

それまでの期間は収入がゼロですので、貯金で生活するしかありません。

「社会保険料が免除されるし、育児休業給付金もある♪」なんて考えているとどんどん生活が苦しくなっていきますので、ご注意くださいね。

疲労が溜まる

「育休中で仕事に行っていないのに疲労が溜まるの?」と思われる方もいると思いますが、慣れない育児や家事は仕事以上に疲れました。

私たちの子どもは、日中になかなか1人では寝てくれず、抱っこしていないとぐずる時間がありました。

そのため、機嫌が悪い時は私か妻のどちらかがずっと抱っこしているような状態です。

体重はたった5〜6kgしかありませんが、長時間抱っこしていると肩は凝り、腕や背中は筋肉痛になります。

夜泣きは1,2回くらいですが、やはり睡眠不足気味になります。

筋肉痛と睡眠不足のダブルパンチによる身体の疲労感はなかなかのものでした。

赤ちゃんによって抱っこの頻度や夜泣きの回数は変わってきますが、パパが育休を取っていないママはこの負担を1人で背負わないといけないと考えるとゾッとします。

仕事復帰がストレス

最後4つ目のデメリットは育休終盤になると迫ってくる、仕事復帰へのストレスです。

日曜の夜に発生するサザエさん症候群の超強化版です。

これには対処法も何もありません。

どれだけ育休前に完璧に仕事を引き継ぎしていても、「育休が終わり」そして「仕事が始まる」というストレスからは逃れられません。

赤ちゃんの笑顔で少しでも気を紛らわせながら、諦めて仕事に行きましょう

私も育休最終日にはため息が止まりませんでした。

仕事に復帰してしまえばどうってこともないのですが、復帰直前はどうしても不安が込み上げてしまいます。

育休を取る予定または育休中のパパたちは覚悟しておいてください。

最後に

パパが育休を取る時のメリットとデメリットを合わせて10選挙げてみました。

メリット

1.子どもと過ごせる

2.ママの負担を減らせる

3.育児&家事スキルが身に付く

4.仕事のストレスから解放

5.平日に出掛けられる

6.価値観が変えられる

デメリット

1.仕事の引き継ぎ

2.収入が無い

3.疲労が溜まる

4.仕事復帰がストレス

どれもこれも人それぞれになりますが、少なからず当てはまってくるのではないでしょうか。

正直、お金のこと以外は何とでもなるデメリットです。

それ以上に赤ちゃんやママのためになるメリットの方が圧倒的に大きいと私は考えています。

本記事を参考にしていただいて、育休を迷っているパパの背中を少しでも押せれば嬉しいです。

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